応用情報技術者試験 令和5年春 午前問31 解説付き過去問
問題
通信技術の一つであるPLCの説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、通信技術の一つであるPLC(Power Line Communication)の概要と用途について理解しているかを問うものです。
- PLCの概要
PLCは「Power Line Communication」の略で、日本語では「電力線通信」と呼ばれます。
本来は電力供給を目的とする電力線に高周波信号を重ねて送信することで、電力線を通信回線として利用する技術です。
電気配線をそのままネットワーク配線として活用できるため、追加の通信ケーブルを敷設せずに通信ネットワークを構築できるという利点があります。 - 用途と特徴
PLCは、家庭内やビル内のLAN構築や、スマートメーターによる電力使用量の通信など、さまざまな場面で利用されています。
一般的には、コンセントにPLCアダプタを接続して使用し、既存の電力配線を使ってデータ通信を実現します。 - 他の選択肢との違い
音声をIPネットワークで伝送する技術はVoIP、
IEEE 802.11は無線LANの規格、
無線通信における暗号化技術はWEPやWPAなどが該当し、いずれもPLCとは異なります。
したがって、PLCは「電力線を通信回線として利用する技術」であり、これが正しい説明となります。