応用情報技術者試験 令和5年春 午前問20 解説付き過去問
問題
コンテナ型仮想化の環境であって、アプリケーションソフトウェアの構築、実行、管理を行うためのプラットフォームを提供するOSSはどれか。
正解
解説
この問題は、コンテナ型仮想化に関連するOSS(オープンソースソフトウェア)の代表例とその機能について理解しているかを問うものです。
- コンテナ型仮想化の特徴
コンテナ型仮想化は、ホストOS上で直接アプリケーションを動作させるための軽量な仮想化技術です。
仮想マシンのようにOS全体を仮想化するのではなく、アプリケーションとその実行環境のみを分離してパッケージ化することで、効率的なリソース利用や高速な起動を実現します。 - Dockerの役割
Dockerは、コンテナ型仮想化を用いたアプリケーションの構築、実行、管理を行うためのOSSです。
アプリケーションとその依存関係を1つのコンテナイメージにまとめることで、開発環境や本番環境の違いによる問題を軽減できます。
また、Docker Engine上で複数のコンテナを同時に動かすことも可能です。 - その他の選択肢との違い
KVM、QEMU、Xenはいずれもハイパーバイザ型の仮想化技術であり、コンテナ型仮想化ではありません。
これらはゲストOSごと仮想化する方式で、コンテナのような軽量性や迅速な起動性は持ちません。
したがって、コンテナ型仮想化の環境でアプリケーションの構築、実行、管理を行うためのOSSとして適切なのはDockerです。