応用情報技術者試験 令和5年秋 午前問56 解説付き過去問
問題
Y社は、受注管理システムを運用し、顧客に受注管理サービスを提供している。
日数が30日、月曜日の回数が4回である月において、サービス提供条件を達成するために許容されるサービスの停止時間は最大何時間か。
ここで、サービスの停止時間は、小数第1位を切り捨てるものとする。
〔サービス提供条件〕
〔サービス提供条件〕
- サービスは、計画停止時間を除いて、毎日0時から24時まで提供する。
- 計画停止は、毎週月曜日の0時から6時まで実施する。
- サービスの可用性は99%以上とする。
正解
解説
この問題は、サービスの可用性要件(99%以上)を満たすために、計画停止を除いたサービス提供時間において許容される「サービス停止時間」を求めるものです。以下の手順で計算します。
- 月間のサービス提供時間の算出
- 可用性99%に必要な稼働時間の計算
- 許容されるサービス停止時間の計算
1か月は30日、1日は24時間であるため、総時間は次のとおりです。
総稼働時間 = 30 × 24 = 720 時間
また、毎週月曜日の0時~6時が計画停止であり、月曜日は4回あるので、計画停止時間は:
計画停止時間 = 6 × 4 = 24 時間
この計画停止時間を除いた、実質のサービス提供時間(稼働時間)は次のとおりです。
サービス提供時間 = 720 - 24 = 696 時間
可用性99%とは、少なくとも99%の時間はサービスが停止していないことを意味します。
必要な稼働時間 = 696 × 0.99 = 689.04 時間
停止可能な時間は、提供時間から必要な稼働時間を引いて求めます。
許容停止時間 = 696 - 689.04 = 6.96 時間
小数第1位を切り捨てるため、許容される停止時間は 6時間 となります。
したがって、サービス提供条件を満たすために許容される最大のサービス停止時間は 6時間 です。