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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和5年秋 午前問56 解説付き過去問

問題

Y社は、受注管理システムを運用し、顧客に受注管理サービスを提供している。 日数が30日、月曜日の回数が4回である月において、サービス提供条件を達成するために許容されるサービスの停止時間は最大何時間か。 ここで、サービスの停止時間は、小数第1位を切り捨てるものとする。

〔サービス提供条件〕
  • サービスは、計画停止時間を除いて、毎日0時から24時まで提供する。
  • 計画停止は、毎週月曜日の0時から6時まで実施する。
  • サービスの可用性は99%以上とする。

正解

解説

この問題は、サービスの可用性要件(99%以上)を満たすために、計画停止を除いたサービス提供時間において許容される「サービス停止時間」を求めるものです。以下の手順で計算します。

  1. 月間のサービス提供時間の算出
  2. 1か月は30日、1日は24時間であるため、総時間は次のとおりです。

    総稼働時間 = 30 × 24 = 720 時間

    また、毎週月曜日の0時~6時が計画停止であり、月曜日は4回あるので、計画停止時間は:

    計画停止時間 = 6 × 4 = 24 時間

    この計画停止時間を除いた、実質のサービス提供時間(稼働時間)は次のとおりです。

    サービス提供時間 = 720 - 24 = 696 時間

  3. 可用性99%に必要な稼働時間の計算
  4. 可用性99%とは、少なくとも99%の時間はサービスが停止していないことを意味します。

    必要な稼働時間 = 696 × 0.99 = 689.04 時間

  5. 許容されるサービス停止時間の計算
  6. 停止可能な時間は、提供時間から必要な稼働時間を引いて求めます。

    許容停止時間 = 696 - 689.04 = 6.96 時間

    小数第1位を切り捨てるため、許容される停止時間は 6時間 となります。

したがって、サービス提供条件を満たすために許容される最大のサービス停止時間は 6時間 です。