応用情報技術者試験 令和5年秋 午前問40 解説付き過去問
問題
JIS Q 27000:2019(情報セキュリティマネジメントシステム-用語)において、認可されていない個人、エンティティ又はプロセスに対して、情報を使用させず、また、開示しない特性として定義されているものはどれか。
正解
解説
この問題は、JIS Q 27000:2019(情報セキュリティマネジメントシステム-用語)における「情報セキュリティの三大要素」のうち、「機密性(Confidentiality)」の定義について正しく理解しているかを問うものです。
- 機密性の定義
- 情報セキュリティの三大要素
- 機密性(Confidentiality):許可された者だけが情報にアクセスできること
- 完全性(Integrity):情報が正確であり、改ざんされていないこと
- 可用性(Availability):必要なときに情報にアクセスできること
- 他の選択肢との違い
- 真正性(Authenticity):情報が正当なものであること、送信者やデータの出所が確かであること
- 認証(Authentication):利用者の身元や資格を確認する手続き
- 否認防止(Non-repudiation):情報の送信や処理について、後になって「知らない」と否定できないようにすること
JIS Q 27000:2019では、「機密性」は以下のように定義されています。
認可されていない個人、エンティティ又はプロセスに対して、情報を使用させず、また、開示しない特性
つまり、情報にアクセスできるのは、あらかじめ認可された主体に限定されるべきであり、第三者による情報の不正閲覧や漏えいを防ぐことが目的です。
情報セキュリティの基本的な3つの特性は以下の通りです。
以下の用語は機密性とは異なるセキュリティ特性や関連用語です。
したがって、JIS Q 27000:2019 において、「認可されていない個人、エンティティ又はプロセスに対して、情報を使用させず、また、開示しない特性」と定義されているのは、機密性です。