応用情報技術者試験 令和5年秋 午前問7 解説付き過去問
問題
JavaScriptのオブジェクトの表記法などを基にして規定したものであって、"名前と値との組みの集まり"と"値の順序付きリスト"の二つの構造に基づいてオブジェクトを表現する、データ記述の仕様はどれか。
正解
解説
この問題は、JavaScriptのオブジェクトの表記法を基にして定められた、データ記述の仕様に関する知識を問うものです。以下に詳しく解説します。
- 「名前と値の組」と「値の順序付きリスト」
ここで言う「名前と値の組の集まり」とは、{"key": "value"} のような形式であり、「値の順序付きリスト」とは、["value1", "value2", "value3"] のような配列形式のデータを指します。これらは、JavaScriptのオブジェクトや配列の記法と非常によく似ており、主に軽量でシンプルなデータのやり取りに用いられる仕様として知られています。
- JSONの特徴
JSON(JavaScript Object Notation)は、JavaScriptの構文をベースにしており、以下の2つの基本構造に基づいてデータを表現します。- 名前と値のペア(オブジェクト):
{ "name": "Alice", "age": 25 } - 値の順序付きリスト(配列):
[ "apple", "banana", "cherry" ]
この形式は、人間にとっても読みやすく、かつマシンでも容易に解析・生成できることから、Web APIや構成ファイルなど広範に利用されています。
- 名前と値のペア(オブジェクト):
- 他の選択肢との違い
・DOMは、HTMLやXML文書をツリー構造として扱う仕様であり、データ記述形式そのものではありません。
・SOAPは、XMLベースのプロトコルであり、Webサービス間の通信に用いられます。
・XMLは階層構造のデータ記述言語であり、人間にはやや冗長で、JSONよりも軽量ではありません。
したがって、JavaScriptのオブジェクト表記法を基にして定義されたデータ記述の仕様として正しいのは、JSONです。