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応用情報技術者試験 令和4年春 午前問52 解説付き過去問

問題

プロジェクトのスケジュールを短縮するために、アクティビティに割り当てる資源を増やして、アクティビティの所要期間を短縮する技法はどれか。

正解

解説

この問題は、プロジェクトのスケジュール短縮技法に関する知識を問うものです。特に、アクティビティの所要期間を短縮するために資源を増加させる方法を理解することが求められます。

  1. クラッシング
    クラッシングは、プロジェクトのスケジュールを短縮するために特定のアクティビティに追加の資源を割り当てる技法です。この方法では、プロジェクトのクリティカルパス上のアクティビティに焦点を当て、これらのアクティビティの完了時間を短縮します。追加の資源を投入することで、作業が早く完了し、プロジェクト全体の期間が短縮されるわけです。

  2. クリティカルチェーン法とファストトラッキング
    クリティカルチェーン法は、リソースの制約を考慮に入れてプロジェクトスケジュールを管理する方法であり、直接的にアクティビティ期間の短縮に資源を追加するわけではありません。一方、ファストトラッキングは、通常は順序を追って行われるアクティビティを同時並行で進行させることによってスケジュールを短縮する技法です。これもクラッシングとは異なり、追加資源の投入に直接的に依存しません。

  3. モンテカルロ法
    モンテカルロ法は、リスク分析や予測に用いるシミュレーション技術であり、プロジェクトのアクティビティ期間を短縮するために資源を増やす方法とは関連がありません。この方法は、さまざまなリスク要因や不確実性を計算に入れてプロジェクトの可能な結果を予測するために使用されます。

したがって、アクティビティの所要期間を短縮するために資源を増やす技法として、クラッシングが正解です。この技法は、追加の資源を割り当てることで具体的にアクティビティの期間を短縮し、プロジェクトの総期間を効果的に削減することができます。