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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和4年春 午前問53 解説付き過去問

問題

ソフトウェア開発プロジェクトにおいて、表の全ての作業を完了させるために必要な期間は最短で何日間か。

正解

解説

この問題は、プロジェクト管理におけるクリティカルパス法(CPM:Critical Path Method)を用いて、全作業を完了するための最短期間を求める問題です。クリティカルパスを正しく把握することで、プロジェクト全体の最短完了日数を導き出すことができます。

  1. クリティカルパス法の基本
    クリティカルパス法は、プロジェクトにおける各作業の所要時間と作業間の依存関係を明確にし、最も時間のかかる経路(クリティカルパス)を特定することで、プロジェクト全体の最短所要期間を求める手法です。
    クリティカルパスに含まれる作業は一日でも遅れるとプロジェクト全体が遅延するため、特に管理が重要です。

  2. 各作業の構造と依存関係
    与えられた表をアローダイアグラムに変換し、作業の開始から終了までの経路と所要日数を確認すると、以下の3つの代表的なパスが存在します。
    1. 要件定義(30日)→ 設計(20日)→ 製造(25日)→ テスト(15日)→ 利用者教育(10日)=100日

    2. 要件定義(30日)→ 設計(20日)→ 利用者マニュアル作成(20日)→ 利用者教育(10日)=80日

    3. 要件定義(30日)→ 設計(20日)→ 製造(25日)→ 利用者教育(10日)=85日

    これらのうち、最も所要時間が長いのが1番目の経路であり、これがクリティカルパスとなります。

  3. 結論
    クリティカルパス上にある作業の合計時間は「30+20+25+15+10=100日」です。これがプロジェクト全体を完了させるために必要な最短期間となります。

したがって、全ての作業を完了するための最短期間は100日間であり、これが正解です。