応用情報技術者試験 令和4年春 午前問31 解説付き過去問
問題
IPv6アドレスの表記として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、IPv6アドレスの正しい表記方法に関する知識を評価するものです。IPv6アドレスは、ネットワーク上でデバイスを一意に識別するための128ビットの番号ですが、その表記法には特定のルールが存在します。
- IPv6アドレスの基本構造
IPv6アドレスは、通常8つの16進数のグループで表され、各グループはコロン(:)で区切られます。例えば、2001:0db8:0000:0000:0000:ff00:0042:8329 は有効なIPv6アドレスです。しかし、表記を簡略化するために、一連の0は省略することができ、"::" を使用して一度だけ省略することが許されます。 - 正しい表記と誤った表記
選択肢「2001:db8::3ab::ff01」は二重のコロンが2回使用されており、これはIPv6の表記規則に反します。「2001:db8.3ab:ff01」と「2001.db8.3ab.ff01」はコロンではなくピリオドが使用されており、これもIPv6の標準的な表記法には適合しません。一方で、「2001:db8::3ab:ff01」は正しい簡略化表記を用いており、一連のゼロの省略が正確に行われています。
したがって、「2001:db8::3ab:ff01」が正しいIPv6アドレスの表記として適切です。この表記は、必要な情報を保持しつつ最も簡潔にアドレスを示しており、IPv6アドレス表記のルールに正確に従っています。