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応用情報技術者試験 令和4年春 午前問29 解説付き過去問

問題

undo/redo方式を用いた障害回復におけるログ情報の要否として、適切な組合せはどれか。

正解

解説

この問題は、データベースにおける障害回復方式の一つである「undo/redo方式」において、必要となるログ情報の種類について問うものです。データの安全性と整合性を確保するためには、ログの正しい運用が不可欠です。

  1. undo/redo方式の概要
    undo/redo方式は、障害発生時にデータベースの一貫性を保つための障害回復手法です。
    この方式では、処理中または完了済みのトランザクションに対して、適切な復旧操作を行うために、トランザクションが変更を行った際の情報をログとして記録します。
    記録されるのは、変更前(更新前)と変更後(更新後)の両方のデータです。

  2. 更新前情報(undoログ)の役割
    更新前情報は、障害発生時に未完了のトランザクションによって行われた更新操作を取り消す(ロールバック)ために使用されます。
    この情報がなければ、更新をなかったことにすることができず、整合性のある状態に戻すことができません。

  3. 更新後情報(redoログ)の役割
    更新後情報は、障害発生時にコミット済みであるにもかかわらず、ディスクに完全に反映されなかった更新操作を再実行する(ロールフォワード)ために使用されます。
    これにより、コミットされたトランザクションの結果を確実にデータベースに反映させることができます。

以上のように、undo/redo方式では、ロールバックとロールフォワードの両方を行うために、更新前情報と更新後情報の両方が必要です。したがって、これらの情報を共にログに記録することがこの方式における前提条件となります。