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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和4年春 午前問28 解説付き過去問

問題

第1、第2、第3正規形とリレーションの特徴a、b、cの組合せのうち、適切なものはどれか。

  1. どの非キー属性も、主キーの真部分集合に対して関数従属しない。
  2. どの非キー属性も、主キーに推移的に関数従属しない。
  3. 繰返し属性が存在しない。

正解

解説

この問題は、リレーショナルデータベースの正規化における第1正規形、第2正規形、第3正規形の特徴に関する理解を試すものです。それぞれの正規形が解決しようとするデータの問題点について適切に理解することが求められます。

  1. 第1正規形 (1NF)
    第1正規形は、テーブル内の各カラムが原子的な値を持ち、繰り返しグループが存在しない状態を指します。これにより、テーブル内の各フィールドは単一の値のみを持ち、繰り返しやグループ化を避けることでデータの冗長性と不整合を防ぎます。

  2. 第2正規形 (2NF)
    第2正規形は、第1正規形において全ての非キー属性が主キー全体に完全関数従属する状態です。これは主キーの一部に依存する非キー属性を排除することにより達成され、更新時の異常や冗長性をさらに減少させ、データの整合性を向上させます。

  3. 第3正規形 (3NF)
    第3正規形は、第2正規形のテーブルにおいて、非キー属性が他の非キー属性に推移的に関数従属しない状態を指します。これにより、非キー属性間の依存を排除し、データの冗長性を更に削減し、データの正確性を高めます。

したがって、第1正規形に「繰返し属性が存在しない」、第2正規形に「どの非キー属性も、主キーの真部分集合に対して関数従属しない」、第3正規形に「どの非キー属性も、主キーに推移的に関数従属しない」という特徴が対応します。選択肢の中でこれらの特徴に最も適合するのは下記の選択肢です。
第1正規形:c
第2正規形:a
第3正規形:b