応用情報技術者試験 令和4年春 午前問27 解説付き過去問
問題
ANSI/SPARC3層スキーマモデルにおける内部スキーマの設計に含まれるものはどれか。
正解
解説
この問題は、ANSI/SPARC 3層スキーマモデルにおける内部スキーマの役割と特徴について理解を問うものです。具体的には、内部スキーマがどのような設計要素を含むかが問われています。
- ANSI/SPARC 3層スキーマモデルの概要
ANSI/SPARC 3層スキーマモデルは、データベースの構造を3つのレベル、すなわち内部スキーマ、概念スキーマ、外部スキーマに分けて考えるモデルです。
内部スキーマはデータベースの物理的な格納とアクセス方法を定義し、データベース管理システムの内部的な表現、つまりストレージ構造を扱います。 - 内部スキーマに含まれる要素
内部スキーバには、データの物理的な格納方法やインデックスの定義が含まれます。これにより、データの格納効率やアクセス速度が最適化されるため、SQL問合せの応答時間を向上させる目的でインデックスを設計することが一般的です。
一方、E-Rモデルの作成、一意性制約や参照制約の設定、データの正規化などは概念スキーマの範疇であり、内部スキーマには直接含まれません。これらはデータの論理的構造や整合性に関わる設計であり、物理的格納方法とは異なる側面を扱います。
したがって、SQL問合せ応答時間の向上を目的としたインデックスの定義が内部スキーマの設計に含まれる要素です。この設計により、物理的なデータアクセスの効率が向上し、システム全体のパフォーマンスが改善されるため、正解は「SQL問合せ応答時間の向上を目的としたインデックスの定義」です。