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応用情報技術者試験 令和4年春 午前問14 解説付き過去問

問題

MTBFを長くするよりも、MTTRを短くするのに役立つものはどれか。

正解

解説

この問題は、MTTRの短縮に効果のある手段を問うものです。MTTRとMTBFの違いを理解し、それぞれにどのような対策が関係するのかを把握しておく必要があります。

  1. MTTRとMTBFの違い
    MTTR(Mean Time To Repair)は、故障が発生してから復旧するまでの平均時間を示します。
    一方、MTBF(Mean Time Between Failures)は、故障と故障の間の平均稼働時間、つまり装置がどのくらい長く正常に動作し続けるかを表します。
    MTTRを短くすることは、故障の影響を最小限にとどめ、システム全体の可用性を向上させるために重要です。

  2. エラーログ取得機能の役割
    エラーログ取得機能は、システムに異常が発生したときの情報を記録する機能です。
    障害の原因を迅速に特定する手がかりを提供することで、復旧作業を効率的に進めることができます。
    その結果、修理や復旧にかかる時間(MTTR)を短縮することができます。

  3. 他の機能との比較
    記憶装置のビット誤り訂正機能や命令再試行機能、予防保全はいずれも故障の発生を防ぐ、あるいは延命させることでMTBFの延長に寄与する機能です。
    したがって、MTTRの短縮に直接効果があるのは、障害の診断や復旧を支援する機能となります。

以上より、障害復旧を迅速に行うための支援機能であるエラーログ取得機能が、MTTRの短縮に役立つものとして適切です。