応用情報技術者試験 令和4年春 午前問13 解説付き過去問
問題
ホットスタンバイシステムにおいて、現用系に障害が発生して待機系に切り替わる契機として、最も適切な例はどれか。
正解
解説
ホットスタンバイシステムとは、待機系が常時更新されているシステムで、現用系に障害が発生した際には即座に待機系がその役割を引き継ぐ仕組みです。この問題では、現用系から待機系への切り替えがどのような契機で発生するのが最も適切かを問うています。
- ホットスタンバイシステムの基本的な働き
ホットスタンバイシステムでは、現用系が正常に動作している限り、その状態を示すメッセージやデータが定期的に待機系に送信されます。これにより、待機系は現用系の最新の状態を継続的に把握し、必要に応じて迅速に切り替えを行う準備が整います。 - 適切な切り替え契機の説明
選択肢の中で「現用系から待機系へ定期的に送信され、現用系が動作中であることを示すメッセージが途切れたとき」は、ホットスタンバイシステムにおいて最も自動的かつ迅速に障害対応が可能な契機です。現用系が何らかの理由で障害を起こし、その状態を示すメッセージの送信が停止した場合、待機系はこれを検知して自動的に現用系の役割を引き継ぎます。これによりシステム全体のダウンタイムが最小限に抑えられ、連続性が保たれます。
したがって、現用系がメッセージの送信を止めたことにより障害が発生していると判断され、自動的に待機系への切り替えが行われるのが最も適切な契機です。これにより、システムの信頼性と可用性が高まります。