応用情報技術者試験 令和4年春 午前問11 解説付き過去問
問題
8Tバイトの磁気ディスク装置6台を、予備ディスク(ホットスペアディスク)1台込みのRAID5構成にした場合、実効データ容量は何Tバイトになるか。
正解
解説
この問題は、RAID5構成における実効データ容量を計算することを求めています。RAID5はデータの冗長性とパフォーマンスを向上させるために使用される技術です。
- RAID5の基本概念
RAID5では、データとパリティ(誤り訂正情報)が複数のディスクに分散して保存されます。パリティは、一つのディスクが故障した際にデータの復元を可能にするために使われます。一般的に、RAID5構成では、N個のディスクがある場合、N-1個のディスクの容量が実効データ容量として使用可能です。 - ホットスペアディスクの役割
ホットスペアディスクは、既存のディスクが故障した際に自動的にそのディスクの役割を引き継ぐ予備ディスクです。ホットスペアの存在は実効データ容量には直接寄与しませんが、システムの冗長性を高めるために重要です。この問題では、ホットスペアディスクを含めた7台のディスクが存在しますが、実効データ容量の計算にはホットスペアは含めません。 - 実効データ容量の計算
合計6台のディスクがRAID5で使用されていると仮定すると、5台のディスクの容量がデータ保存に利用されます(1台分はパリティ情報に使用)。各ディスクは8Tバイトの容量を持っているため、実効データ容量は56 × 48Tバイト = 40Tバイトです。しかし、ホットスペアを除外すると、実効データは32Tバイト(4 × 8Tバイト)となります。
したがって、8Tバイトの磁気ディスク装置6台をRAID5構成にした場合、ホットスペアを考慮しない実効データ容量は32Tバイトになります。これが正解です。