応用情報技術者試験 令和4年秋 午前問67 解説付き過去問
問題
M&Aの際に、買収対象企業の経営実態、資産や負債、期待収益性といった企業価値などを買手が詳細に調査する行為はどれか。
正解
解説
M&A(企業の合併・買収)のプロセスにおいて、買手が買収対象企業の詳細な調査を実施することは極めて重要です。この調査を通じて、企業の価値を正確に把握し、適切な買収判断を下すための情報を収集します。
- デューデリジェンスの定義
デューデリジェンスとは、買収対象の企業に関して買手が行う詳細な調査のことを指します。この過程では、財務状態、法的リスク、市場の位置づけ、経営状況など、多岐にわたる情報が調べられます。目的は、買収に際して不明瞭なリスクを明らかにし、投資判断を補強することにあります。 - デューデリジェンスの重要性
デューデリジェンスを行うことで、隠れた負債や過大評価された資産、法的問題などが事前に発見されるため、買手はより情報に基づいた決定を下すことができます。また、期待収益性の評価を含め、将来的なビジネスの展望を見極めることが可能になります。これにより、M&Aの成功率が高まり、不測の損失を避けることができます。
したがって、問題文において買収対象企業の経営実態や資産負債、期待収益性を調査する行為は「デューデリジェンス」に該当します。これが正解となる根拠です。