応用情報技術者試験 令和4年秋 午前問15 解説付き過去問
問題
あるクライアントサーバシステムにおいて、クライアントから要求された1件の検索を処理するために、サーバで平均100万命令が実行される。
1件の検索につき、ネットワーク内で転送されるデータは平均2×105 バイトである。
このサーバの性能は100MIPSであり、ネットワークの転送速度は8×107 ビット/秒である。
このシステムにおいて、1秒間に処理できる検索要求は何件か。
ここで、処理できる件数は、サーバとネットワークの処理能力だけで決まるものとする。
また、1バイトは8ビットとする。
正解
解説
この問題では、サーバとネットワークの処理能力を基に、1秒間に処理できる検索要求の件数を計算します。
以下に計算手順を示します。
- サーバの処理能力を考慮した場合
サーバは1秒間に100MIPS (百万命令/秒)の性能を持っています。
1件の検索処理に必要な命令数は100万命令です。
したがって、サーバが1秒間に処理できる件数は:
100,000,0001,000,000 = 100件
- ネットワークの処理能力を考慮した場合
ネットワークの転送速度は8×107ビット/秒です。
1件の検索で転送されるデータ量は2×105バイトで、1バイトは8ビットですから、1件のデータ転送に必要なビット数は:
2×105 × 8 = 1.6×106ビット
したがって、ネットワークが1秒間に処理できる件数は:
8×1071.6×106 = 50件
- 全体の処理能力
サーバとネットワークのいずれかの処理能力がボトルネックになります。この場合、ネットワークが50件でボトルネックとなるため、全体の処理能力も50件となります。
したがって、1秒間に処理できる検索要求の件数は50件です。