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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和4年秋 午前問11 解説付き過去問

問題

電気泳動型電子ペーパーの説明として、適切なものはどれか。

正解

解説

この問題は、電気泳動型電子ペーパーの動作原理について問うものです。この技術は、デジタル表示技術の中でも特に、長時間のバッテリー寿命と見やすいディスプレイが求められる場合に利用されます。

  1. 電気泳動型電子ペーパーの基本的な構造
    電気泳動型電子ペーパーは、透明なマイクロカプセル内に黒と白の帯電粒子を封入しています。これらの粒子は、電極に印加される電圧に反応して移動し、カプセルの表面で色の変化を生じさせることによって情報を表示します。

  2. 電圧印加による粒子の動き
    正解の選択肢では、電圧を印加した際に着色された帯電粒子が電極に向かって移動することが述べられています。この動きが実際に画面上で文字や画像として現れることにより、情報が表示されます。電圧の印加と解除を繰り返すことで、画面の任意の場所に粒子を集めたり散らしたりすることが可能です。

  3. その他の選択肢との比較
    他の選択肢には、光の透過状態を変化させる液晶技術、発光する薄膜デバイスを用いたOLED技術、鏡の向きを変えるMEMS技術が含まれていますが、これらは電気泳動型とは異なる原理に基づいています。電気泳動型は、特にその低消費電力と紙のような読みやすさから、電子書籍リーダーなどに好んで使用されます。

したがって、電圧を印加した電極に着色した帯電粒子を集めて表示する方式が正解であることが理解できます。この表示方式は、他のディスプレイ技術と比較して、視認性の高さと省エネ性に優れていることが特徴です。