応用情報技術者試験 令和4年秋 午前問9 解説付き過去問
問題
キャッシュメモリのライトスルーの説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、キャッシュメモリのライトスルー方式に関する知識を問うものです。正しい理解が必要ですので、それぞれの概念について詳しく解説していきます。
- ライトスルー方式の定義
ライトスルーとは、CPUが書き込みを行う際に、キャッシュメモリだけでなく主記憶にも同時にデータを書き込むキャッシュの更新戦略の一つです。この方式の最大の利点は、キャッシュメモリのデータが失われた場合でも、主記憶にデータが保存されているため、データの安全性が高まることです。 - 他の方式との比較
ライトバック方式は、データをキャッシュメモリにのみ書き込み、主記憶への書き込みはキャッシュからそのデータが追い出される時に行います。この方式は書き込み回数が少なくなるため、主記憶の寿命を延ばすことができますが、データの整合性の問題が発生する可能性があります。ライトスルー方式ではこのようなリスクを避けることができます。
したがって、キャッシュメモリのライトスルー方式においては、「CPUがメモリに書込み動作をするとき、キャッシュメモリと主記憶の両方に同時にデータを書き込む」が正しい説明です。これにより、データの整合性と安全性が確保されます。