応用情報技術者試験 令和3年春 午前問78 解説付き過去問

この問題は、不正競争防止法における禁止されている行為について問うものです。

1. 不正競争防止法の目的
   不正競争防止法は、競争における公正性を保ち、消費者の利益を守るために制定されています。この法律は、他人の業績や信用を不当に利用する行為、混同を招くような行為、秘密の不正な取得や利用などを禁じています。
   
   
2. 選択肢の分析
   第一の選択肢は、価格競争の一環として特定商品の価格を下げることを述べていますが、これ自体は不正競争防止法に違反するものではありません。第二の選択肢は、小売業者に対する価格の指示に関連していますが、これは価格維持行為に関わる可能性がありますが、直接的な「不正競争」とは異なります。第三の選択肢では、機能が同等の商品を販売することが述べられていますが、これは合法的な競争と見なされる場合が多いです。ただし、最後の選択肢では、他人の商品の表示に似せて自社の商品を販売し、消費者を誤認させる行為が述べられており、これは不正競争防止法で禁止されている典型的な例です。
   
   

したがって、他人の商品と類似した表示を用いて消費者に誤認を招く行為が不正競争防止法で禁止されている行為であるため、正解は「広く知られた他人の商品の表示に、自社の商品の表示を類似させ、他人の商品と誤認させて商品を販売する」です。