応用情報技術者試験令和3年春午前問76 解説付き過去問

問題

系統図法の活用例はどれか。

解決すべき問題を端か中央に置き、関係する要因を因果関係に従って矢印でつないで周辺に並べ、問題発生に大きく影響している重要な原因を探る。

結果とそれに影響を及ぼすと思われる要因との関連を整理し、体系化して、魚の骨のような形にまとめる。

事実、意見、発想を小さなカードに書き込み、カード相互の親和性によってグループ化して、解決すべき問題を明確にする。

目的を達成するための手段を導き出し、更にその手段を実施するための幾つかの手段を考えることを繰り返し、細分化していく。

この問題は、系統図法における具体的な活用例を問うもので、複数の解決手法やツールの中から最も適切な選択肢を選ぶことが求められます。

系統図法の定義と目的
系統図法（またはツリー構造法）は、目的や問題を解決するための手段を階層的に分解して図示する方法です。このアプローチは主に、複雑な問題を小さな管理しやすい部分に分割することを目的としています。これにより、問題解決の過程が明確になり、具体的な解決策が浮き彫りにされます。
他の選択肢との比較
他の選択肢を見ると、第一の選択肢は要因を因果関係で結び付けることを述べており、これは一般的にフィッシュボーン図（原因と効果の図）で使用されます。第二の選択肢は明確にフィッシュボーン図を指し示しており、第三の選択肢はアフィニティ図法に関連しています。これらはいずれも系統図法とは異なる手法です。

したがって、正解は目的を達成するための手段を導き出し、それをさらに細分化していく手法を示す選択肢です。これは系統図法の典型的な使用例であり、問題解決のプロセスを階層的に整理し、視覚的に表現することによって、より効果的な解決策を見つけるのに役立ちます。