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合格発表日:2025年7月3日(あと67日)

応用情報技術者試験 令和3年春 午前問12 解説付き過去問

問題

キャッシュメモリへの書込み動作には、ライトスルー方式とライトバック方式がある。 それぞれの特徴のうち、適切なものはどれか。

正解

解説

この問題は、キャッシュメモリにおける書き込み方式である「ライトスルー方式」と「ライトバック方式」の違いと、それぞれの動作原理について理解しているかを問うものです。以下の手順で解説します。

  1. ライトスルー方式の特徴
    ライトスルー方式では、書き込み操作が発生した際に、キャッシュメモリと主記憶の両方に同時にデータを書き込みます。
    この方式のメリットは、主記憶の内容が常にキャッシュと一致するため、データの整合性が保たれやすいことです。
    一方で、主記憶はキャッシュよりも低速であるため、書き込み性能の面では不利になる場合があります。

  2. ライトバック方式の特徴
    ライトバック方式では、まずデータをキャッシュメモリにのみ書き込みます。
    その後、キャッシュブロックが置き換えられるとき(追い出されるとき)に、変更されたデータだけを主記憶へ書き戻します。
    この方式では、主記憶へのアクセス回数が減るため、書き込み性能に優れますが、キャッシュと主記憶の内容が常に一致しているとは限らないため、整合性の管理が難しくなります。

  3. 正しい特徴の確認
    ライトスルー方式は、キャッシュと主記憶の両方に同時に書き込むことで、主記憶の内容を常に最新に保ちます。
    この点が、本問における正しい記述です。

したがって、キャッシュメモリの書き込み方式に関する正しい特徴は、ライトスルー方式ではキャッシュと主記憶の両方に同時に書き込むため、主記憶の内容が常に最新である、というものです。