応用情報技術者試験 令和3年春 午前問9 解説付き過去問
問題
表に示す命令ミックスによるコンピュータの処理性能は何MIPSか。


正解
解説
この問題は、命令ミックスと命令ごとの実行時間から、コンピュータの処理性能をMIPS(Million Instructions Per Second:毎秒百万命令実行数)で求める計算問題です。MIPSはCPUの性能指標の一つであり、処理効率を評価する際に使われます。
- 命令ミックスと命令ごとの実行時間
問題の表には、命令の種類ごとの割合(命令ミックス)と、各命令の平均実行時間(ナノ秒)が示されています。
それぞれの命令がプログラム全体に占める割合を考慮して、1命令あたりの平均実行時間を加重平均で求めます。
計算式は以下の通りです。
10ns × 0.5 + 40ns × 0.3 + 40ns × 0.2 = 5 + 12 + 8 = 25ns - 1秒間に実行できる命令数の計算
1命令の平均実行時間が25ナノ秒ということは、1秒(=10億ナノ秒)あたりに実行できる命令数は以下の通りです。
10億ns ÷ 25ns = 40,000,000命令 - MIPSの算出
1秒間に実行できる命令数を100万(10⁶)で割ると、MIPS値が求まります。
40,000,000 ÷ 1,000,000 = 40MIPS
したがって、このコンピュータの処理性能は 40MIPS です。命令の発生頻度とそれぞれの実行時間を正しく考慮することが、MIPSを正確に求めるポイントです。