応用情報技術者試験 令和3年秋 午前問43 解説付き過去問
問題
OSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し、"認証ヘッダー(AH)"と"暗号ペイロード(ESP)"の二つのプロトコルを含むものはどれか。
正解
解説
この問題は、OSI基本参照モデルのネットワーク層で使用されるセキュリティプロトコルについて問うものです。
- OSI基本参照モデルとは
OSI基本参照モデルは、ネットワークプロトコルや通信プロセスを7つの層に分けて理解するためのモデルです。このモデルは国際標準化機構(ISO)によって開発され、ネットワーク上でのデータの流れを構造化して説明します。各層は明確な機能を持ち、ネットワーク層は主にデータの論理的なアドレッシング、ルーティング、およびデータ転送を担当します。 - IPsecの役割と特徴
IPsecは、インターネットプロトコルセキュリティを提供するプロトコルスイートで、ネットワーク層で動作することが特徴です。IPsecは主に、VPNの構成や保護されたネットワーク通信を安全に行うために使用されます。このプロトコルは、認証ヘッダー(AH)と暗号ペイロード(ESP)の二つの主要なプロトコルを用いて、データの完全性、認証、および機密性を保証します。認証ヘッダーはパケットの真正性と完全性を保護し、暗号ペイロードはデータの機密性を確保します。
したがって、OSI基本参照モデルのネットワーク層で認証ヘッダーと暗号ペイロードの二つのプロトコルを含むものはIPsecです。