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応用情報技術者試験 令和3年秋 午前問11 解説付き過去問

問題

表に示す仕様の磁気ディスク装置において、1,000バイトのデータの読取りに要する平均時間は何ミリ秒か。 ここで、コントローラの処理時間は平均シーク時間に含まれるものとする。

正解

解説

この問題は、磁気ディスク装置におけるデータの読取り時間を求める計算問題です。問題の要点として、ディスクの平均シーク時間、回転待ち時間、データ転送時間を考慮する必要があります。

  1. ディスクの平均シーク時間
    平均シーク時間は、ディスクヘッドがデータが記録されているトラックに移動するのにかかる平均時間です。これは、ディスクの性能を示す重要な指標の一つであり、この値が小さいほど高速にデータアクセスが可能です。

  2. 回転待ち時間
    回転待ち時間は、ディスクがデータの開始セクターをヘッドの下に位置づけるまでの時間です。通常、この時間はディスクの回転速度に依存し、平均的にはディスクの一回転時間の半分となります。ディスクの回転速度が速いほど、回転待ち時間は短縮され、全体のアクセス時間も短くなります。

  3. データ転送時間
    データ転送時間は、ディスクからデータがコンピュータのメインメモリに移動されるまでの時間です。この時間はデータの量とディスクの転送速度に依存します。転送速度が高いほど、大量のデータでも迅速に転送されます。

したがって、データの読取りに要する平均時間は、これら三つの時間を合算したものとなります。選択肢の中で最も小さい15.1ミリ秒が正解であり、これは効率的なデータアクセスを可能にするディスクの性能を反映しています。