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合格発表日:2025年7月3日(あと43日)

応用情報技術者試験 令和2年秋 午前問68 解説付き過去問

問題

現在の動向から未来を予測したり、システム分析に使用したりする手法であり、専門的知識や経験を有する複数の人にアンケート調査を行い、その結果を互いに参照した上で調査を繰り返して、集団としての意見を収束させる手法はどれか。

正解

解説

この問題は、多くの専門家にアンケートを行い、その回答を反復して意見を絞り込む手法について尋ねています。

  1. デルファイ法の基本的な特徴
    デルファイ法は、専門家の集団による意見の収束を目指す手法です。
    初めに、専門家に対してアンケートを行い、各専門家から意見や予測を集めます。次に、この初回のアンケート結果を全ての参加者に共有し、再度アンケートを実施します。このプロセスを繰り返し、意見が収束するまでアンケートを重ねます。

  2. デルファイ法の目的と利点
    デルファイ法の主な目的は、個々のバイアスや影響を排除し、集団全体としての合意形成を図ることです。
    この手法は匿名性を保持することができ、それによって自由な意見の表出が促されます。また、時間と場所の制約を受けずに、広範囲から専門家を集めることが可能です。この反復プロセスにより、より精度の高い予測や合意に到達することが期待されます。

したがって、専門家による意見収束を図るアンケート方式であるデルファイ法が正解です。