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合格発表日:2025年7月3日(あと43日)

応用情報技術者試験 令和2年秋 午前問67 解説付き過去問

問題

企業の事業活動を機能ごとに主活動と支援活動に分け、企業が顧客に提供する製品やサービスの利益は、どの活動で生み出されているかを分析する手法はどれか。

正解

解説

この問題は、企業の活動を分析する手法について問うもので、特に主活動と支援活動に分けてそれぞれの利益貢献を見極める方法に焦点を当てています。

  1. バリューチェーン分析の定義
    バリューチェーン分析は、マイケル・ポーターによって提唱されたフレームワークです。企業が行う一連の活動を「主活動」と「支援活動」に分類し、それぞれの活動が製品やサービスにどのように価値を加えているかを詳細に分析します。主活動には、内部物流、製造、外部物流、マーケティングと販売、サービスが含まれ、支援活動には、企業インフラ、人事管理、技術開発、調達が含まれます。

  2. 他の選択肢との比較
    3C分析は市場の「顧客(Customer)」「競争者(Competitor)」「企業自身(Company)」の三要素を分析する手法です。SWOT分析は企業の内部環境の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)、及び外部環境の機会(Opportunities)と脅威(Threats)を評価する手法です。ファイブフォース分析は業界の構造分析を行い、競争の程度を評価するためのモデルです。これらの分析方法は、バリューチェーン分析のように直接的に主活動と支援活動を区別して利益の源泉を分析するものではありません。

したがって、企業の活動を主活動と支援活動に分けて、それぞれの活動が製品やサービスの利益にどのように影響しているかを分析する手法として、バリューチェーン分析が最も適切です。