応用情報技術者試験 令和2年秋 午前問64 解説付き過去問
問題
クラウドサービスの利用手順を、"利用計画の策定","クラウド事業者の選定","クラウド事業者との契約締結","クラウド事業者の管理","サービスの利用終了"としたときに、"利用計画の策定"において、利用者が実施すべき事項はどれか。
正解
解説
この問題は、クラウドサービス導入における初期段階、「利用計画の策定」において、利用者が実施すべき事項を問うものです。
- 利用計画の策定の意義
利用計画の策定は、プロジェクトの方向性を決定し、その後の全てのプロセスに影響を及ぼします。この段階では、クラウドサービスの利用目的を明確にし、どの範囲でどのような効果を期待するかを検討することが重要です。また、サービスに求める主要な要件やセキュリティ等のコントロール水準を定めます。これにより、適切なクラウド事業者選定の基準が設定され、効率的な契約締結に繋がります。 - 他の選択肢との区別
他の選択肢は、クラウド事業者の選定、契約締結後のモニタリング、SLAに関する合意事項など、利用計画の策定後の活動を述べています。これらは利用計画が策定された後に考慮すべき事項であり、初期段階である「利用計画の策定」には含まれません。利用計画の策定は、事業の目的と要件を定義することに重点を置いています。
したがって、クラウドサービスの利用目的、利用範囲、利用による期待効果を検討し、クラウドサービスに求める要件やクラウド事業者に求めるコントロール水準を定める事項が、「利用計画の策定」において利用者が実施すべき事項として最も適切です。