応用情報技術者試験令和2年秋午前問13 解説付き過去問

問題

複数のサーバを用いて構築されたシステムに対するサーバコンソリデーションの説明として、適切なものはどれか。

各サーバに存在する複数の磁気ディスクを、特定のサーバから利用できるようにして、資源の有効活用を図る。

仮想化ソフトウェアを利用して元のサーバ数よりも少なくすることによって、サーバ機器の管理コストを削減する。

サーバのうちいずれかを監視専用に変更することによって、システム全体のセキュリティを強化する。

サーバの故障時に正常なサーバだけで瞬時にシステムを再構成し、サーバ数を減らしてでも運転を継続する。

この問題は、サーバコンソリデーションの適切な説明を選ぶことに焦点を当てています。サーバコンソリデーションは、効率的なリソース管理とコスト削減を目的としています。

サーバコンソリデーションの定義
サーバコンソリデーションとは、複数の物理サーバを統合して、サーバの台数を減らすことにより、運用コストの削減、管理の効率化、エネルギー消費の低減を目指すプロセスです。このプロセスでは、しばしば仮想化技術がキーとなります。
仮想化技術の役割
仮想化技術を使用することで、一台の物理サーバ上に複数の仮想サーバを構築できます。これにより、物理的な空間の節約だけでなく、サーバの管理コストも大幅に削減されます。選択肢中で仮想化を利用してサーバ数を減らす選択肢は、このコンソリデーションの核心を突いています。
他の選択肢の評価
他の選択肢は、サーバコンソリデーションの主目的とは異なるアプローチを提案しています。例えば、ディスク資源の集約や監視専用サーバの設定、故障時の動作変更は、直接的なサーバ数の削減や管理効率の向上とは関連性が薄いです。

したがって、仮想化ソフトウェアを利用してサーバ数を削減し、結果として運用コストを低減する選択肢が最もサーバコンソリデーションの目的に適合しており、正解です。