応用情報技術者試験 令和元年秋 午前問48 解説付き過去問
問題
作業成果物の作成者以外の参加者がモデレータとしてレビューを主導する役割を受け持つこと、並びに公式な記録及び分析を行うことが特徴のレビュー技法はどれか。
正解
解説
この問題は、異なるレビュー技法の特徴について問うものであり、ソフトウェア開発における品質保証プロセスで使われる技法の理解が問われています。
- インスペクションとは
インスペクションは、作業成果物の作成者以外の人がモデレータとして参加し、レビューを主導するプロセスです。この技法では、事前に準備された作業成果物に対して、複数のレビュアーが集まり、エラーの発見、改善点の特定、およびソフトウェアの品質向上を目指します。公式な記録と分析も行われ、後のプロジェクトに活かされる改善点が文書化されます。インスペクションは非常に構造化されており、効率的なエラー検出が可能です。 - その他のレビュー技法
ウォークスルーは、インスペクションよりも形式が緩やかで、主に設計やコードの理解を深めるために行われるレビューです。パスアラウンドは、ドキュメントやコードを参加者間で順番に回してレビューする方法で、公式な記録は比較的少ないです。ペアプログラミングは、二人の開発者が一緒にコードを書く技法であり、レビューというよりはリアルタイムでのコーディングとフィードバックが行われます。
したがって、作業成果物の作成者以外の参加者がモデレータとしてレビューを主導し、公式な記録及び分析を行う技法として、インスペクションが正解です。