応用情報技術者試験 令和元年秋 午前問22 解説付き過去問
問題
エネルギーハーベスティングの適用例として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、エネルギーハーベスティング(環境発電)の具体的な適用例について問うものです。エネルギーハーベスティングとは、周囲に存在する微小なエネルギー(光、熱、振動、圧力など)を電力に変換して利用する技術です。小電力で駆動するデバイスへの応用が期待されています。
- エネルギーハーベスティングの概要
エネルギーハーベスティングは、外部から電源供給を受けることなく、自立して動作するシステムに使われる技術です。太陽光、温度差、振動、無線電波、物理的な動作(スイッチの押下など)といった身の回りのエネルギーを電力に変換し、センサやリモコン、ウェアラブルデバイスなどで使用されます。 - 選択肢の評価
・AC電源で充電する携帯電話機は、外部からの明示的な電源供給を受けており、ハーベスティングではありません。
・インバータ制御のエアコンは、高効率制御の例であり、これも該当しません。
・無停電電源装置付きのサーバは、停電時に電源を確保する設備であり、エネルギーハーベスティングとは無関係です。
・一方、スイッチを押す力を利用して電力を発生させ、その電力で信号を無線送信するRFリモコンは、周囲の物理的な力を電力に変換して利用するエネルギーハーベスティングの代表例です。電池が不要であることから、メンテナンス性にも優れています。
したがって、スイッチを押す力を電力に変換して作動するRFリモコンが、エネルギーハーベスティングの適切な適用例です。