応用情報技術者試験 令和元年秋 午前問19 解説付き過去問
問題
三つの媒体A~Cに次の条件でファイル領域を割り当てた場合、割り当てた領域の総量が大きい順に媒体を並べたものはどれか。
[条件]
[条件]
- ファイル領域を割り当てる際の媒体選択アルゴリズムとして、空き領域が最大の媒体を選択する方式を採用する。
- 割当て要求されるファイル領域の大きさは、順に90、30、40、40、70、30(Mバイト)であり、割当てられたファイル領域は、途中で解放されない。
- 各媒体は容量が同一であり、割当て要求に対して十分な大きさをもち、初めはすべて空きの状態である。
- 空き領域の大きさが等しい場合にはA、B、Cの順に選択する。
正解
解説
この問題は、媒体にファイル領域を割り当てるアルゴリズムの動作を理解し、最終的に各媒体に割り当てられた総領域を比較することを求めています。
- アルゴリズムの動作概要
この問題では、割り当てる際に空き領域が最大の媒体を選択するアルゴリズムを使用しています。各媒体は初めに等しい容量を持っており、空き領域が等しい場合はA、B、Cの順で選択されます。ファイルの割当て要求は90、30、40、40、70、30 Mバイトの順です。 - 具体的な割当てプロセス
1. 最初の90 Mバイトは、すべての媒体が空であるため、Aが選ばれます。
2. 次の30 Mバイトは、BとCが空のため、Bが選ばれます。
3. 続く40 Mバイトは、Cが最も空きが多いため、Cが選ばれます。
4. 次の40 Mバイトの際も、Cが最も空きがあるため、再びCが選ばれます。
5. 70 Mバイトの割当ては、Aが90 Mバイトを使用しているため、B(30 Mバイト使用済み)が選ばれます。
6. 最後の30 Mバイトは、Aが最も空きが多いため、Aが選ばれます。
以上の割当てにより、Aは120 Mバイト、Bは100 Mバイト、Cは80 Mバイトの領域が割り当てられています。
したがって、割り当てた領域の総量が大きい順に媒体を並べるとC、B、Aとなります。これが問題の正解です。