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合格発表日:2025年7月3日(あと33日)

応用情報技術者試験 令和元年秋 午前問18 解説付き過去問

問題

ページング方式の仮想記憶において、主記憶に存在しないページをアクセスした場合の処理や状態の順番として、適切なものはどれか。 ここで、現在主記憶には、空きページはないものとする。

正解

解説

この問題は、ページング方式の仮想記憶システムにおいて、主記憶に存在しないページをアクセスした際の一連の処理の正しい順序について問うものです。仮想記憶システムにおけるページフォールトの処理は、システムの効率と直接関連しており、理解することが不可欠です。

  1. ページフォールトの発生
    プロセスがアクセスを試みたページが主記憶(物理メモリ)に存在しない場合、ページフォールトが発生します。この初期段階でシステムは、要求されたページが現在メモリにないことを検出し、ページフォールトの処理を開始します。

  2. 置換え対象ページの決定
    次に、システムはどのページを主記憶から追い出して新たにページを読み込むかを決定する必要があります。この選択は、ページ置換アルゴリズムに基づいて行われ、最も使用されていないページや最も長い間使用されていないページが選ばれることが一般的です。

  3. ページアウト
    置換え対象となったページは、ページアウト(ディスクへの書き出し)されます。このステップは、新たにメモリに読み込むページのための空きスペースを作るために必要です。

  4. ページイン
    必要なページがディスクからメモリに読み込まれることをページインと呼びます。このプロセスを通じて、プロセスは必要としていたページを利用可能にし、処理を続行することができます。

したがって、正しい処理の順序は「ページフォールト→置換え対象ページの決定→ページアウト→ページイン」です。この順序に従うことで、システムは効率的にメモリ管理を行いながらプロセスの要求に応じることができます。