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次回試験:2025年10月12日(あと54日)

応用情報技術者試験 平成30年春 午前問52 解説付き過去問

問題

PMBOKガイド第5版によれば、プロジェクトのコスト見積り技法の説明のうち、パラメトリック見積りの説明はどれか。

正解

解説

この問題は、PMBOKガイド第5版におけるプロジェクトのコスト見積り技法のうち、特にパラメトリック見積りに関する内容を問うものです。

  1. パラメトリック見積りの定義
    パラメトリック見積りとは、プロジェクト管理において使用される一種のコスト見積り技法で、過去のデータやプロジェクトのパラメータ(例えば時間、コスト、リソースなど)との統計的関係を利用してコストを見積もる方法です。この技法は、関連データが豊富で信頼できる場合に特に有効です。

  2. 他の見積もり技法との比較
    WBS(Work Breakdown Structure)を用いた見積もりは、プロジェクトをより小さな単位に分解し、各単位のコストを見積もって全体のコストを算出します。一方、三点見積もり(楽観値、悲観値、最可能値を使用)は、不確実性を考慮に入れたコスト見積もりを提供します。アナログ見積もりは、過去の類似プロジェクトのコストデータを基に見積もりを行います。これらの技法と比較して、パラメトリック見積もりは統計的手法を活用し、より科学的なアプローチを取ります。

したがって、選択肢の中で「関連する過去のデータとその他の変数との統計的関係を用いて、プロジェクトにおける作業のコストを見積もる」という説明がパラメトリック見積りに該当します。これは過去のデータとの関連性を基にコストを算出するパラメトリック見積りの特徴を正確に表しています。