応用情報技術者試験 平成30年春 午前問47 解説付き過去問
問題
組込みシステムの"クロス開発"の説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
組込みシステムにおける「クロス開発」に関する問題で、クロス開発の定義やその特徴を理解することが求められています。
- クロス開発の基本概念
クロス開発は、開発用のコンピュータ(ホストマシン)とは異なるアーキテクチャを持つコンピュータ(ターゲットマシン)上で実行されるソフトウェアを開発するアプローチです。これにより、異なるプラットフォームでの動作を前提としたソフトウェアが効率的に開発されます。
例えば、Intel x86アーキテクチャを持つマシンでARMアーキテクチャの組込みデバイス向けのソフトウェアを開発することがこれに該当します。 - クロスコンパイラの役割
クロス開発には、クロスコンパイラが不可欠です。クロスコンパイラは、ホストマシン上で動作しながら、ターゲットマシンのアーキテクチャに基づいたコードを生成することが可能です。これにより、ホストマシンで開発しながらターゲットマシンで動作するソフトウェアを効率的に作り上げることができます。
このプロセスは、開発の柔軟性を高め、異なるプラットフォームへの適応を容易にします。
したがって、クロス開発は「ソフトウェアを実行する機器とはCPUのアーキテクチャが異なる機器で開発を行うこと」が正しい説明です。この方法により、異なるCPUアーキテクチャ間でのソフトウェア互換性が保証されるため、組込みシステム開発において非常に重要な技術です。