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次回試験:2025年10月12日(あと54日)

応用情報技術者試験 平成30年春 午前問48 解説付き過去問

問題

アジャイル開発のプラクティスの一つである"ふりかえり(レトロスペクティブ)"を行う適切なタイミングはどれか。

正解

解説

アジャイル開発における「ふりかえり」またはレトロスペクティブとは、プロジェクトチームが過去のイテレーション(開発サイクル)を振り返り、改善点を特定し、次のステップにどのように活かすかを議論するプラクティスです。このプロセスは、チームが効率的に進化し続けるために重要です。

  1. イテレーションの終了時のふりかえり
    イテレーションの最後にふりかえりを行うことで、そのイテレーションで完了した作業やプロジェクトの進行について、チーム全員が共有し評価する機会を持つことができます。このタイミングでは、具体的な成果物や成果に基づいて反省点や次のアクションプランを設定しやすいです。

  2. 他のタイミングでのふりかえり
    タスクボードのタスクカードが移動された時やニコニコカレンダーの記入完了時、または毎日の朝会などは、進行中の活動の迅速なフィードバックを提供するために有効ですが、プロジェクト全体の進行を総括的に評価し、深い洞察を得るには限界があります。これらのタイミングでは、イテレーション全体を通じての広範な学びや改善点を議論するには不十分かもしれません。

したがって、アジャイル開発における「ふりかえり」を行う最も適切なタイミングは、「イテレーション」の各回の最後です。この時点での集まりが、チームにとって最も有意義な洞察と改善の機会を提供するため、効果的な学習と成長を促すことができます。