応用情報技術者試験 平成30年春 午前問24 解説付き過去問
問題
Webページの設計の例のうち、アクセシビリティを高める観点から最も適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、ウェブページのアクセシビリティを高める設計方法について問われています。アクセシビリティは、障害を持つユーザーを含むすべての人々がウェブコンテンツを利用できるようにするための重要な考慮事項です。
- 自動音声再生の問題点
自動で音声が再生される設計は、聴覚障害者や音声を聞く環境にないユーザーにとっては不便または使用不可能となる可能性があります。アクセシビリティを考慮する際には、ユーザーにコントロールを与えることが推奨されます。 - 表組みを用いるレイアウトの問題点
表組みをデザイン目的で使うことは、スクリーンリーダーを使用しているユーザーが情報を理解することを困難にします。表は情報の構造化には適していますが、レイアウト目的での使用は避けるべきです。 - 入力必須項目の明記
入力が必須である項目を色だけでなく、テキストで「(必須)」と明記することは、色覚異常を持つユーザーや視覚障害者に対しても明確な指示を提供します。これは、すべてのユーザーが等しく情報を理解しやすくするための優れた方法です。 - ハイパリンク画像のalt属性の利用
ハイパリンク画像のalt属性にリンク先のURLを記載することは、リンクの目的を説明する上で役立ちますが、URLそのものよりもリンク先の内容の説明が望まれる場合が多いです。このため、alt属性にはリンク先の内容の概要を含める方が適切です。
したがって、入力が必須な項目を色で強調するだけでなく、項目名の隣に「(必須)」と明記する選択肢が、アクセシビリティを高める観点から最も適切な設計です。この方法は、多様なニーズを持つユーザーに対して明確なガイダンスを提供し、利用しやすいウェブ環境を実現します。