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合格発表日:2025年7月3日(あと59日)

応用情報技術者試験 令和7年春 午前問67 解説付き過去問

問題

市場成長率と相対的市場シェアから、市場と企業との関係を分析し、自社製品や事業についての最適な資源配分方針を求めるための手法はどれか。

正解

解説

この問題は、市場成長率と相対的市場シェアを分析し、自社の製品や事業に対して最適な資源配分戦略を決定するための適切な手法を選ぶことに関連しています。

  1. 市場成長率と相対的市場シェアの分析
    市場成長率とは、市場がどれだけ拡大しているかを示す指標です。相対的市場シェアは、競合他社と比較した自社の市場占有率を表します。これらのデータを用いて、企業はどの市場が成長しているのか、また自社がその市場でどれだけの影響力を持っているかを把握することができます。

  2. PPM (Product Portfolio Management)
    PPM、または製品ポートフォリオ管理は、企業が持つ製品群全体の分析を行い、各製品の市場成長率と市場シェアを評価することで、資源を効果的に配分する戦略を立てる手法です。この分析には、しばしばBCGマトリクスが使用され、製品を「スター」「問題児」「金のなる木」「負け犬」というカテゴリに分類します。これにより、企業はどの製品に投資すべきか、または撤退すべきかを判断するのに役立ちます。

  3. 他の選択肢との比較
    3Cは「顧客」「競合」「企業」の三要素を分析するフレームワーク、BSC(バランススコアカード)は組織のパフォーマンスを多角的に評価する手法、SWOTは「強み」「弱み」「機会」「脅威」を分析する手法です。これらもビジネス分析には有用ですが、特に市場成長率と相対的市場シェアを用いて資源配分を決定する目的には、PPMが最も直接的に適用可能です。

したがって、市場成長率と相対的市場シェアを分析して最適な資源配分を求める手法としてPPMが正解です。