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合格発表日:2025年7月3日(あと59日)

応用情報技術者試験 令和7年春 午前問35 解説付き過去問

問題

デジタル庁、総務省及び経済産業省が策定した"電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)"を構成する暗号リストの説明のうち、適切なものはどれか。

正解

解説

この問題は、CRYPTRECが提供する「電子政府推奨暗号リスト」に関する内容の理解を深めることを目的としています。リストの性質とその目的を正確に把握することが求められます。

  1. CRYPTREC暗号リストの目的
    CRYPTREC(暗号評価委員会)は、日本の電子政府におけるセキュリティ強化を目的として、暗号技術に関する評価を行います。この組織が公表するリストには、セキュリティの確保に必須の暗号技術が含まれており、それらは厳格な評価プロセスを経て選定されます。リストは、安全性と実装の実用性が確認された技術のみを含んでおり、政府機関や企業に推奨されます。

  2. 電子政府推奨暗号リストの特徴
    「電子政府推奨暗号リスト」とは、市場での利用実績が豊富であり、さらに普及が期待される暗号技術を集めたリストです。このリストに載る技術は、将来的にも安全性が担保されると判断されたもので、電子政府のデータ保護を強化するために最適とされています。リストには新しい技術が随時追加される可能性があり、その都度、現在のセキュリティ要件に合致するか再評価されます。

したがって、正確な理解に基づき「電子政府推奨暗号リストとは、CRYPTRECによって安全性及び実装性能が確認された暗号技術のうち、市場における利用実績が十分であるか今後の普及が見込まれると判断され、当該技術の利用を推奨するもののリストである」と説明されるのが適切です。