応用情報技術者試験 令和7年春 午前問24 解説付き過去問
問題
大量のIoTデバイスから送信される大量で、かつ様々な形式のデータを格納可能なデータモデルのうち、行ごとに任意の列数をもち、かつ列ごとに複数の値をもつことによって、柔軟なデータ格納を実現しているデータモデルはどれか。
正解
解説
この問題は、大量のIoTデバイスから送信される多様な形式のデータを効率的に格納するデータモデルについての理解を問うものです。特に、行ごとに任意の列数を持ち、列ごとに複数の値を持つことができるデータモデルを特定することが求められています。
- ワイドカラムストアの特性
ワイドカラムストアは、柔軟なスキーマを持つカラム指向のデータベースです。各行はスパースなカラムセットを持つことができ、そのため異なる行で異なる列を持つことが可能です。この特性は、データの量や種類が日々変わるIoTデバイスからのデータに適しています。 - 他のデータモデルとの比較
ドキュメント指向データベースも柔軟なデータ格納が可能ですが、主にJSONやXMLといったドキュメント形式でデータを格納します。リレーショナルデータモデルは固定のスキーマが必要で、列ごとに複数の値を持つことはできません。グラフデータベースは、エンティティ間の関係を格納するのに適していますが、本問では列の柔軟性が主要な要件です。
したがって、行ごとに任意の列数を持ち、列ごとに複数の値を持つことが可能な「ワイドカラム」モデルが正解です。このデータモデルは、IoTデータのような大量かつ多様なデータを効率的に扱うのに特に適しています。