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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和6年春 午前問43 解説付き過去問

問題

SPF(Sender Policy Framework)の仕組みはどれか。

正解

解説

SPF(Sender Policy Framework)は、電子メールの送信元ドメインが詐称されていないかどうかを、受信側のサーバが検証するための仕組みである。特に、なりすましメール(スパムやフィッシングなど)への対策として広く利用されている。

  • SPFの仕組み
    送信元のドメインには、そのドメインから正当な送信が許可されているメールサーバのIPアドレス情報がDNSに登録されている。これをSPFレコードと呼ぶ。
    受信側のメールサーバは、送信されたメールのドメインと送信元のIPアドレスを照合し、そのIPアドレスがSPFレコードに登録されているかを確認する。
    一致すれば正当な送信元と判断され、一致しない場合は詐称の可能性があると判断される。

  • なりすまし対策の重要性
    SPFは、送信者のドメインを詐称して正規のドメインになりすます攻撃(ドメインスプーフィング)を防ぐために用いられる。特に、企業や金融機関などを偽装したフィッシングメールの対策として有効である。

  • 他の選択肢との比較
    - 電子メールに付与されるデジタル署名の確認は、DKIM(DomainKeys Identified Mail)やS/MIMEの仕組みである。
    - メールのアーカイブは、送信制御とは関係なく、ログ管理や証跡保持を目的とするものである。
    - 上司の承認を必要とする送信制御は、ワークフロー管理の一環であり、SPFとは無関係である。

このように、SPFは送信元IPアドレスとドメイン情報をDNSで照合し、送信元の正当性を確認する仕組みである。