応用情報技術者試験 令和6年秋 午前問8 解説付き過去問
問題
RISCプロセッサの5段パイプラインの命令実行制御の順序はどれか。
ここで、このパイプラインのステージは次の五つとする。
- 書込み
- 実行とアドレス生成
- 命令デコードとレジスタファイル読出し
- 命令フェッチ
- メモリアクセス
正解
解説
RISCプロセッサの5段パイプラインは、命令の実行を5つのステージに分割して並列処理を行う方式です。それぞれのステージの役割と、命令実行の順序について説明します。
- 命令フェッチ
プログラムカウンタ(PC)を参照し、次に実行する命令をメモリから取得します。 - 命令デコードとレジスタファイル読出し
取得した命令を解読し、必要な操作やレジスタの内容を準備します。 - 実行とアドレス生成
命令の種類に応じた演算を実行し、必要であればメモリアクセス用のアドレスを計算します。 - メモリアクセス
データメモリにアクセスし、必要なデータの読み書きを行います。 - 書込み
実行結果をレジスタやメモリに書き込み、次の命令に備えます。
命令の実行順序は以下の通りです:
- まず、命令フェッチを行い命令を取得します。
- 次に、命令をデコードし、必要なレジスタの内容を読み出します。
- その後、演算やアドレス生成を実行します。
- 次に、必要な場合はメモリにアクセスしてデータを取得または格納します。
- 最後に、結果を目的のレジスタやメモリに書き込みます。
したがって、正しい順序は「命令フェッチ → 命令デコードとレジスタファイル読出し → 実行とアドレス生成 → メモリアクセス → 書込み」であり、これは選択肢の④、③、②、⑤、①に該当します。