応用情報技術者試験 令和5年春 午前問39 解説付き過去問
問題
"政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)"の説明はどれか。
正解
解説
この問題は、「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)」の目的と特徴について問うものです。
- ISMAPの概要
ISMAP(Information system Security Management and Assessment Program)は、
政府がクラウドサービスを調達する際に、一定のセキュリティ水準を確保することを目的として設けられた評価制度です。
クラウドサービス事業者が提供するサービスを事前に評価・登録することで、
政府機関が安心してそのサービスを利用できるようにします。 - 対象とするサービス
ISMAPはクラウドサービスを対象とし、個人情報や機密情報などを含む情報を扱う政府機関にとって
セキュリティ上の信頼性が求められるサービスについて、あらかじめ審査を行います。
評価項目は、政府が定めた統一基準に基づき、国際的な情報セキュリティマネジメントの考え方も踏まえたものになっています。 - 導入のメリット
ISMAPによって評価・登録されたクラウドサービスは、政府のシステム調達時にスムーズに導入されやすくなります。
また、事業者にとっては自社サービスの信頼性向上につながり、公共市場への参入機会が広がる利点もあります。
したがって、ISMAPは「政府が求めるセキュリティ要求を満たしているクラウドサービスをあらかじめ評価、登録することで、政府のクラウドサービス調達におけるセキュリティ水準の確保を図る制度」です。