応用情報技術者試験 令和5年秋 午前問19 解説付き過去問
問題
Linuxカーネルの説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、Linuxカーネルが果たす役割について正しく理解しているかを問うものです。
- カーネルの基本的な役割
カーネルとは、オペレーティングシステム(OS)の中核部分であり、コンピュータのハードウェアとアプリケーションソフトウェアの仲介を担う重要なソフトウェアです。カーネルが提供する主な機能には以下があります。
- プロセス(実行中のプログラム)の管理
- メモリ(主記憶)の管理
- ファイルシステムの管理
- デバイス(ハードウェア)との入出力の制御
これらの機能によって、アプリケーションソフトウェアが安定して動作できる環境が提供されます。
- Linuxカーネル単体ではユーザー操作はできない
Linuxカーネルはあくまで「OSの中心機能」であり、ユーザーが直接使うことはありません。CUI(コマンドライン)やGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)などは、Linuxディストリビューションに含まれる追加ソフトウェアによって実現されます。したがって、コマンド入力用のシェルや、ブラウザ・表計算ソフトなどはカーネルではなく、別のアプリケーションであり、カーネルそのものには含まれません。
以上より、Linuxカーネルの役割として正しいのは、プロセス管理やメモリ管理など、アプリケーションソフトウェアが動作するための基本機能を提供することです。