応用情報技術者試験令和4年春午前問74 解説付き過去問

問題

会議におけるファシリテータの役割として、適切なものはどれか。

技術面や法律面など、自らが専門とする特定の領域の議論に対してだけ、助言を行う。

議長となり、経営層の意向に合致した結論を導き出すように議論をコントロールする。

中立公平な立場から、会議の参加者に発言を促したり、議論の流れを整理したりする。

日程調整、資料準備、議事録作成など、会議運営の事務的作業に特化した支援を行う。

この問題は、会議におけるファシリテータの役割について問うものです。ファシリテータとは、会議やワークショップなどで円滑な進行を助ける役割を担う者のことであり、その主な任務は参加者全員が効果的に貢献できる環境を作ることです。

ファシリテータの基本的な役割
ファシリテータは、会議の目的を明確にし、全ての参加者が意見を述べやすい環境を提供します。中立的かつ公平な立場を保ちながら、全ての声が聞かれるように動きます。これには、発言を促す、意見の不一致を調整する、議論の流れを管理するなどが含まれます。
ファシリテータとその他の役割の違い
ファシリテータは、議長や専門家とは異なり、特定の意見を推進するのではなく、全ての参加者が等しく参加できるようサポートします。議長が結論を導き出すために議論をリードするのに対し、ファシリテータはプロセスを重視し、参加者自身が結論に至る手助けをします。また、専門的な助言を提供する役割もファシリテータの主たる任務ではありません。

したがって、中立公平な立場から、会議の参加者に発言を促し、議論の流れを整理する役割を果たす選択肢が正解です。これはファシリテータが持つべき最も重要な特性と役割を反映しています。