応用情報技術者試験 令和4年春 午前問49 解説付き過去問
問題
アジャイル開発の手法の一つであるスクラムにおいて、決められた期間におけるスクラムチームの生産量を相対的に表現するとき、尺度として用いるものはどれか。
正解
解説
この問題は、アジャイル開発手法の一つであるスクラムにおけるチームの生産量を表す尺度について問うものです。
- スクラムの基本概念
スクラムはアジャイル開発の一手法で、短期間のイテレーション(スプリント)を通じて製品開発を進めます。
チームはスプリント計画会議で作業項目を選び、スプリントバックログとしてまとめ上げます。このプロセスは柔軟性が高く、変更に迅速に対応できる特徴があります。 - ベロシティとは
ベロシティは、スクラムチームが過去のスプリントで完了させた作業の量をポイントや時間の単位で表した指標です。
これにより、チームが未来のスプリントでどれくらいの作業を完了させることができるかの予測が可能になります。
ベロシティはプロジェクトの計画やスケジュール調整、生産性の評価に有用なツールとして活用されます。 - 他の選択肢との比較
「スプリント」はスクラムの作業期間を指し、「スプリントレトロスペクティブ」はスプリント終了後に行われる振り返り会です。
「バックログ」はプロジェクトやスプリントの未完了作業項目リストを指します。
これらはいずれも重要なスクラムの概念ですが、チームの生産量を相対的に示す尺度としては「ベロシティ」が適切です。
したがって、スクラムチームの生産量を表す尺度として「ベロシティ」が正解です。この指標を用いることで、チームの効率性や将来の生産性を予測しやすくなります。