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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和4年春 午前問47 解説付き過去問

問題

次の流れ図において、判定条件網羅(分岐網羅)を満たす最少のテストケースはどれか。

正解

解説

この問題は、フローチャート(流れ図)におけるすべての分岐条件の真・偽を少なくとも一度通過する「判定条件網羅(分岐網羅)」を満たすために、最少で必要なテストケースの組み合わせを問うものです。ホワイトボックステストにおいては、分岐網羅を達成することで、各条件の結果に応じた動作が正しいかどうかを効率的に確認できます。

  1. 判定条件網羅(分岐網羅)とは
    判定条件網羅とは、プログラム中のすべての条件式に対して、「真(Yes)」「偽(No)」の両方を少なくとも一度は実行するテストケースを用意することを指します。
    これは、条件式のすべての結果に対応する経路をテストすることで、論理的な誤りを早期に発見する目的があります。

  2. 問題のフローチャートの構造
    流れ図には2つの分岐条件が含まれており、AおよびBの組み合わせで最初の分岐が決まり、次にAおよびCの組み合わせで2つ目の分岐が決まる構造です。
    それぞれの分岐条件において、Yes・No両方のパスを通るようにテストケースを設計する必要があります。

  3. 分岐網羅を満たす最少のテストケース
    以下の2つのテストケースで、すべての分岐結果(Yes・No)を一度ずつ通過できます。
    • (A=1, B=0):1つ目の分岐で「Yes」、2つ目の分岐で「Yes」
    • (A=1, B=1):1つ目の分岐で「No」、2つ目の分岐で「No」
    この2つを組み合わせることで、両方の分岐でYes・Noの全てのパスが網羅され、無駄なく判定条件網羅を満たします。

したがって、(A=1, B=0)と(A=1, B=1)の2つのテストケースの組み合わせが、判定条件網羅を達成する最小の組み合わせとなります。