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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和4年春 午前問36 解説付き過去問

問題

複数のシステムやサービスの間で利用されるSAML(Security Assertion Markup Language)はどれか。

正解

解説

この問題は、SAML(Security Assertion Markup Language)がどのような目的で使用されるかを理解するためのものです。SAMLはシステム間の認証情報の交換に用いられる重要な技術です。

  1. 認証と認可の基本概念
    認証(Authentication)は、ユーザーが主張する身元が正しいかを確認するプロセスです。認可(Authorization)は、特定のリソースへのアクセスを許可するプロセスです。
    SAMLはこれらのプロセスを支援するために設計されており、ユーザーの身分情報を安全に交換することができるようにします。

  2. SAMLの機能と利点
    SAMLはXMLベースのオープンスタンダードで、異なるドメイン間での認証情報の交換を可能にします。例えば、一つの組織の認証情報を別の組織のサービスで使えるようにする、いわゆるフェデレーション(連合)認証が可能です。
    これによって、ユーザーは一度のログインで複数の関連するサービスにアクセスできるようになり、システム間での利便性が高まります。

  3. 他の選択肢との比較
    他の選択肢として、システムの負荷や動作状況を送信する仕様、脆弱性情報を交換する仕様、VPNの実装に関する仕様がありますが、これらはSAMLの用途とは異なります。SAMLの主な目的は、認証情報のセキュアな交換とフェデレーション認証の実現です。

したがって、SAMLは「認証や認可に関する情報を交換するための仕様」として設計されているため、この選択肢が正解です。