応用情報技術者試験 令和4年秋 午前問75 解説付き過去問
問題
予測手法の一つであるデルファイ法の説明はどれか。
正解
解説
この問題は、デルファイ法という特定の予測手法に関する知識を問うものです。デルファイ法は未来予測の手段として使われることが多く、そのプロセスと特徴を理解することが重要です。
- デルファイ法とは
デルファイ法は、複数の専門家による意見を集約して未来を予測する手法です。この方法は、専門家が個別にアンケートに回答し、その結果を集約して再び専門家にフィードバックします。このプロセスを繰り返すことで、専門家の意見に収束を図ります。 - デルファイ法のプロセス
初回のアンケートを基に専門家の意見を集めた後、その結果をまとめて全員に共有します。専門家は他の専門家の意見を見た上で、自身の意見を見直し、再度アンケートに回答します。このプロセスを数回繰り返すことで、意見の収束を目指します。この方法は、個々の意見や偏見を排除し、集団としての合意形成を図ることができる点が特徴です。 - デルファイ法の利用例
デルファイ法は技術的な予測や政策決定、教育改革など、様々な分野で利用されます。特に、明確な数値データや統計が不足している場合にその効果を発揮し、専門家の知識と経験を最大限に活用することができます。
したがって、正解は「複数の専門家へのアンケートの繰返しによる回答の収束によって将来を予測する」という選択肢です。この選択肢はデルファイ法の特徴である「専門家の意見の収束を目指すプロセス」を的確に表しています。