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応用情報技術者試験 令和4年秋 午前問41 解説付き過去問

問題

JIS Q 31000:2019(リスクマネジメント-指針)におけるリスクアセスメントを構成するプロセスの組合せはどれか。

正解

解説

JIS Q 31000:2019におけるリスクアセスメントのプロセスを理解することは、効果的なリスクマネジメント戦略を策定する上で非常に重要です。リスクアセスメントは、リスク特定、リスク分析、リスク評価の三つのステップから成り立っています。

  1. リスク特定
    リスク特定は、リスクマネジメントプロセスの最初のステップです。この段階では、組織が直面する可能性のあるリスクを特定し、リスクの原因となる要因を把握します。リスクを明確に特定することによって、どのリスクが組織にとって重要かを理解し、後続のリスク分析や評価のプロセスに進むための基盤を築きます。

  2. リスク分析
    リスク分析は、特定されたリスクをさらに深堀りして評価するプロセスです。このステージでは、リスクの大きさや影響、発生確率を評価し、リスクが組織の目標に与える影響を分析します。リスク分析を通じて、リスクの優先順位を設定し、どのリスクに対して対応策を講じるかの判断材料を得ることができます。

  3. リスク評価
    リスク評価は、リスク分析の結果を踏まえ、リスクの許容度を決定するプロセスです。この段階では、リスクの受容可能性を評価し、必要に応じてリスク対応戦略を決定します。リスク評価には、リスクが組織のリスク耐性内にあるかどうかを判断することが含まれます。

したがって、JIS Q 31000:2019におけるリスクアセスメントを構成する正しいプロセスの組み合わせは「リスク特定、リスク分析、リスク評価」です。この三つのプロセスを通じて、リスクを効果的に管理し、組織の目標達成を支援することができます。