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合格発表日:2025年7月3日(あと66日)

応用情報技術者試験 令和3年春 午前問73 解説付き過去問

問題

SNSやWeb検索などに関して、イーライ・パリサーが提唱したフィルタバブルの記述として、適切なものはどれか。

正解

解説

この問題は、イーライ・パリサーが提唱したフィルタバブルに関する理解を問うものです。フィルタバブルとは、ユーザーの以前のインターネット活動に基づいてカスタマイズされた情報が提示され、ユーザーが多様な情報から隔離される環境を指します。

  1. フィルタバブルの定義
    イーライ・パリサーによるフィルタバブルの概念は、インターネット上で個人の過去の行動や好みに基づいて情報がフィルタリングされ、提示されるというものです。これにより、ユーザーは自分の興味や意見に合致する情報ばかりにアクセスしやすくなり、異なる視点や情報に触れにくくなります。

  2. フィルタバブルの影響
    この現象は社会や個人の意見形成に大きな影響を及ぼします。個人が多様な情報に触れる機会が減少することで、偏った情報ばかりが強化され、社会全体の極端化や分断が進む可能性があります。また、情報のバイアスが強化されることで、真実を見極めることがより困難になるという問題も指摘されています。

したがって、正解は「利用者の属性・行動などに応じ、好ましいと考えられる情報がより多く表示され、利用者は実社会とは隔てられたパーソナライズされた情報空間へと包まれる」という選択肢です。この記述はフィルタバブルの核心的な特徴を正確に説明しています。